フリーツールなどを導入する際や、起動の際に以下のようなメッセージが毎回出ることがあると思います。
ユーザーアカウント制御
次の不明な発行元からのプログラムにこのコンピューターへの変更を許可しますか?
自分で使うパソコンならいいのですが、他人に使わせるパソコンの場合「なんだこのメッセージ?システムがおかしくなったんじゃないのか?」とか変なかんぐりを受けることがあるので、セキュリティー上は望ましくありませんが、無効化してしまうのも手です。
ちなみにユーザーアカウント制御(UAC)とは、ウイルスや不正な操作、操作ミスなどによって、管理者権限が必要なプログラムなどが自動的にシステムにインストールされてしまうのを防ぐための機能です。はっきりと安全だとわかっているアプリであれば、逆に導入する際の障害になることがあります。
変更方法は以下です。
Microsoft公式 ユーザー アカウント制御メッセージの動作を変更する方法
ただドメインに所属しているパソコンの場合、この変更を行おうとしてもぜんぜん受け付けられない(設定してOKボタンを押しても設定が戻ってる)ことがあります。
この場合は以下を行います。
1.DOSプロンプトやファイル名を指定して実行などに「mmc」と入力してEnterを押す。
2.[ファイル] メニューの [スナップインの追加と削除] をクリックする。
3.[スナップインの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[グループ ポリシー オブジェクト エディター]、[追加] の順にクリックする。
4.[グループ ポリシー オブジェクトの選択] ダイアログ ボックスで、[参照] をクリックする。
5.[このコンピューター] をクリックして、以下の手順(ローカル グループ ポリシー オブジェクトの編集)を開始する。
6.左ペインから以下のポリシーを開く
[コンピュータの構成]→[Windows の設定]→[セキュリティの設定]→[ローカルポリシー]→[セキュリティオプション]
7.右ペインで[ユーザーアカウント制御: 管理者承認モードですべての管理者を実行する]ポリシーをダブルクリックする
8.[ユーザーアカウント制御: 管理者承認モードですべての管理者を実行するのプロパティ]ダイアログの[ローカルセキュリティの設定]タブで[無効]を選択し、[OK]ボタンをクリックする
システム管理者側でこの項目に関して緻密に設定していなければ、上記の手順でUACの無効化が可能です。
逆に行っているようであれば、ローカルセキュリティーポリシーの上位であるドメインセキュリティーポリシー(もしくはさらにその上位ドメインコントローラーセキュリティーポリシー)レベルで、この設定変更を行うことになりますが、ドメインに所属する全てのパソコンで設定変更が有効になってしまいますので個々にOUを切ってポリシーを変更する形になります。